電柱やガードレールを壊した時の弁償額は?
車の事故で電柱やガードレールを壊してしまった場合、もちろん壊したものを弁償しなければなりません。
そこで気になるのが電柱やガードレールの値段です。
全然想像がつきませんが一体いくらぐらいするのでしょうか?
そもそも電柱って誰の物?
電柱にも所有者がいるって知っていましたか?
存在している電柱のほとんどは電力会社とNTTが所有しています。
なので、電柱を壊してしまった場合、弁償相手は電力会社かNTTになります。
電柱の所有者を確認する方法があり、電柱に所有者が書かれているプレートが張り付けてあるのでそのプレートで所有者を確認することができます。
電柱の値段は
電柱を壊してしまった場合に請求される費用は物品代(電柱本体)と工事費の2点です。
電柱にも種類があり、小さいものから大きいもの、コンクリート製や鉄製など様々ですが、
よく見るコンクリート製の電柱であれば概ね10万円程度になります。
工事費は20万円~50万円するので、安く見積もっても30万円以上になります。
他にも電線や光ファイバーケーブルなどの配線も壊してしまうと、さらにお金がかかってしまい100万円以上ということもあります。
ガードレールの値段
ガードレールにももちろん所有者がいるので壊してしまった場合、所有者に対して弁償する必要があります。
ガードレールの所有者はガードレールを設置している道路によって違いがあります。
- 国道・国
- 都道府県道・都道府県
- 市町村道・市町村
- 高速道路・日本道路公団
場所によっては国道であっても管理者が国以外の場合もあるので、各管理者への問い合わせが必要になる場合もあります。
ガードレールの種類
ガードレールには種類があります。
- ガードレール
- ガードパイプ
- ガードケーブル
- ボックスビーム
また、設置する場所によっても強度等も違います。
例えば、高速道路に設置するものは頑丈ですが一般道に設置するものはそれよりも強度が低いものが選ばれます。
高速道路などに設置する強度の強いガードレールだと1mで46,500円するものもあります。
逆に強度の低いものだと1mで6,400円というものもあります。
この値段は物品(ガードレール)のみでこれにガードレールを設置するためのその他物品、工事費もかかるのでさらに高額になります。
工事を施工する業者によっても違いはありますが概ね1mで5000円前後かかります。
それと、資材搬入のためのトラック、重機、人件費等がかかり10mほどの交換でも50万円以上は覚悟しておいた方がいいです。
電柱やガードレールを壊してしまったときの対処方法
事故によって電柱やガードレールを壊してしまったときにはどのような対処が必要になってくるのでしょうか?
まずは警察への報告です。
道路交通法にはこのように明記されています。
「交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者は(中略)直ちに最寄りの警察署に報告しなければならない。」とされています。(道路交通法72条1項)
なので、規模の小さい事故、大きい事故に関わらず警察への報告が必要になります。
電柱やガードレールを壊したにも関わらず警察への報告をしなかった場合には、「三月以下の懲役又は五万円以下の罰金に処する。」(道路交通法119条1項10号)という法律の規定もあるので当て逃げだけは絶対にやめましょう。
保険会社への連絡も忘れずに
警察への報告が終わり一安心とはなりません。
電柱やガードレールに車をぶつけたのであれば自分の車も無傷ではすみませんよね。
自動車の保険会社に連絡をして事故の状況を報告しましょう。
きちんと報告をしないと保険金が下りないこともあります。