車販売店の店長が車業界の裏話を暴露してくれました。
車販売店の元店長から車の「買取り」と「下取り」の裏話を聞いたので、その時の話を紹介しちゃいます。
車販売のプロから見た買取り・下取りどちらがお得かの結論は・・・・
「処分する車の状態により、どちらがお得かは変わるので、必ず、下取り、買取の両方を検討したほうが良い。
車の状態で価値が変わるのは意外ですね。
てっきり人気車種だと軒並み高額で買取り・下取りしてくれるものだと勘違いしていしまた。
「処分する車種の人気、年式、走行距離は下取り・買取額に関係する」
まず初めに、車を処分する際、知っておいて欲しいのが、
処分する車種の人気、年式、走行距離は下取・買取額に関係するというところ。
その理由は、どちらも中古車の再販が目的だからです。
基本的に、中古車を査定する際、社団法人日本自動車査定協会が定めた規則に基づき、査定額を算出することになります。
その車の基礎価格(=基礎点数) +
加点(装備、車検残、色)-
減点(ダメージ、内外装、修理歴)=
査定点数(=査定額)
年式の新しい車は基礎点数が高く、加点も多い、減点が少ないため査定額が高くなるのです。
逆に高年式(=年式が古い)、高走行距離(=走行距離が多い)の場合は基礎点数が低く、加点が少なく減点が多いのでマイナス評価になります。
そして、この査定結果にプラスして、中古車市場の状況、地域性、その車が再販される時期などを踏まえ、その車が中古車として再販しやすいかどうかを考慮した上で、最終の査定結果が出ます。
総じて人気の車種は、高年式、高走行距離でも再販しやすいと判断されれば、プラス評価になり査定額が大きくなります。
騙されないための交渉術、車の売り時
営業マンに言われるがままに車を売却してしまい、損をすることはよくある話です。
そもそも、損をしていることにも気づいていない人はほとんどだと思います。
でも、事前にある程度知識をつけていれば損をすることも少なくなるので、ある程度売る側も知識を持っておいたほうがいいでしょう。
7つの重要なポイントを頭に入れて、査定に望みましょう!
再販を行うディーラーでは、社外後付けオプションなどは、マイナス評価になる事が多いです。社外後付けオプションは、万人受けする事がないため、出来るだけ売りやすい状態で、再販したいと考えています。
下取り車が新車ディーラーと同じメーカーの場合、下取りしたディーラーも売りやすいので、下取り価格は上がります。逆に、日産系ディーラーで、ホンダの中古車の再販はしづらいので下取り価格は低くなります。
新車ディーラーは新車が売れないと困るので、自社の中古車部門にお願いし、多少の色はつけてくれます。
ただし、それは新車を買ったディーラーの系列店で中古車を販売する場合です。
ディーラーが形式的に下取りはするけど実際には、買取店などに買取を依頼していた場合は、査定額のアップはあまり望めません。
高年式で高走行距離の、人気がない車種の場合、買取店で査定して0円の場合でも、
新車販売ディーラーなら、ごく稀に工場で使う代車として、その車の下取りをする事があります。金額は高くありませんが、だいたい、3〜5万円位にはなります。交渉材料ではありませんが運が良ければということですね。
元車販売店の店長が教える査定額をアップさせる方法
買取の査定額をあげるといっても、査定は減点・加点方式で決められたルールの中で算出されるので、ある程度上限が決まっています。
なので、何十万円も査定額が上がるなんてことは珍しく、あっても10万円程度です。
でも、少しでも高額で買い取ってもらって損はないですよね。
下取りに比べ買取りの場合、社外品のオプションなどをつけていても、査定はプラスに働く事があります。
買取り業社によって、売りやすい車種が異なります。
軽専門だったり、ミニバン専門だったり、セダンを多く仕入れていたり、カスタム車専門だったりします。その違いは、店頭に並んでいる中古車を見れば大体わかります。
その並んでいる車をみて、買取り店をどこにするのか、判断するのもいいでしょう。
大手の買取業者だけでなく、地元の中古車店にも査定をしてもらう
地元で人気の中古車は、全国規模の大手よりも地元の方が売りやすいので、高く買い取ってくれることもあります。
複数の買取業者に査定させる、一括査定を利用するのもありです。
各業者その時の在庫状況によって、仕入れなくてはいけない車種がありますので、買取額には差が出ます。
買取業社の決算時期(3月や12月)や、ボーナス前のセール時期には店頭で売れる商品をより多く仕入れたい為、査定額が通常よりも高くなる事があります。
買取業社の目的は中古車の再販にありますので、再販時の利益が多少下がったとしても、売れる玉がないと困ります。なので、「別の買取業者はいくらだった〜」などの、金額を提示して交渉する事は、有益です。
珍しい部品が付いている場合、大手ではなく地元の中古車業者なら部品取りの為に、通常なら値段の付かない車でも、買い取ってくれる事があります。
「結局、下取り、買取どっちがお得?」
理由は、処分する車の状態(車種や人気、年式、走行距離)によって、買取店では値段つかないけど、下取りなら5万ほど値段がつくこともあったり、その、逆も然りだからです。
通常、下取りよりも買取りの方が値段がつく事が多いです。なぜなら、買取店は、下取りを行うディーラーより中古車販売がメインであり、中古車を仕入れたいからです。
買取店でも値段が付かないこともあるので、どっちがお得かを断言はできないでしょう。
結局、買取り、下取りどっちがいいの!
結論としては、「新車の購入購入する時に処分する車は処分する車の状態により、どちらがお得かは変わるので、必ず、下取り、買取の両方を検討する」になります。
ただし、
などそれぞれで抑えるポイントはあります。
また、最近では、中古車販売業者でも、新車や低年式の中古車を販売しています。
そういう背景もあり、買取り額を抑えて新車や中古車を値引きして販売しています。
ですから、ディーラーでの下取が良い場合もありますし、買取店での買取りが良い場合もあります。
地域によってもディーラーの値引きが渋い地域もあります。総合して判断が必要だと思います。
本当であれば「下取りの方がお得」、「買取りがお得」と言い切りたかったのですが、嘘は書けませんね。
結局、「下取りがお得な場合もあるし買取りがお得な場合もある」
どちらがお得かは処分する車で違いがあるので、何とも言えないということですが、下取を考えている人も一度、買取査定を受けるべきです。
査定を受けた人も下取ならいくらなのか?ディーラーから見積もりをもらうのがお得な方法です。