相続した車が車検切れの場合はどうやって廃車にするの
自動車を相続したのはいいけど「相続した車が車検切れでどうしたらいいのかわからない」
相続のタイミングによっては、車検切れになってしまうことも考えられます。さらに、昔から自宅に放置している場合も考えられます。
相続した車を廃車にするには、亡くなった人の名義から車を相続する人へ名義変更をしてからでなければ廃車にすることができません。
しかし、「車検が切れていれば」通常、自動車の名義変更はできません。「それじゃあ、車検を新たに更新してから名義変更をして、廃車にするの?」と、思ってしまいますが、ある一定の条件の下であれば車検切れの車でも名義変更ができてしまいます。
移転抹消
車検切れでも、名義変更ができる方法というのは「移転抹消」と呼ばれる方法を使います。
移転抹消とは車検証の所有者を変更してから抹消登録をする手続きとなります。簡単に言えば、亡くなった人から相続人へ名義変更後に抹消登録をすることです。
先ほど話した「一定の条件」とは「抹消登録」となります。
手続きの順番
相続した車が車検切れでも「移転抹消」をすれば、廃車手続きができますが、どのような手順になるのでしょうか?
- 自動車をスクラップにする
- 相続による名義変更で必要となる書類を用意
- 運輸支局で名義変更と移転抹消を同時に行う
相続による名義変更で必要となる書類はこちらのページにて紹介しています。
簡単な流れになりますが、自動車をスクラップにして、前後のナンバープレートとリサイクル券Bを用意、後に解体業者から「解体記録日」を知らせてもらいます。同時進行で相続による名義変更で必要となる書類を用意します。すべての準備が整ったら、運輸支局で「相続による名義変更」と「永久抹消登録」を同時に行います。
相続した自動車は通常の名義変更で用意する書類以外にも必要となるものが多く、事前に知識がなければ混乱してしまいます。
さらに、必要となる書類には一部期限(印鑑証明書が3カ月)が設けられているものもあるので相続人にかかる負担は大きくなってしまいます。