トヨタが欧州で廃車回収拠点を設置

トヨタは欧州で年間40万台以上(2012年のデータ)の自動車を生産しています。

 

販売台数も80万台と欧州でのトヨタ車の保有台数が600万台以上です。

 

EU廃車指令では廃車引き取りにかかる費用はメーカーが支払うと定められているため、欧州でトヨタの車が廃車になるときの費用はすべてトヨタが負担しなければなりません。

 

そこでコスト削減のためにトヨタはドイツ、オランダ、デンマーク、 スウェーデンなど4ヶ国で合計560ヶ所の回収拠点を設置しました。

 

廃車のコストはいくらかかるのか

 

廃車コストは年間で100億円になる見通しになる言われています。

 

トヨタの自動車リサイクル技術

 

トヨタは環境負荷0チャレンジという目標を定めて独自の自動車リサイクル技術を発展させています。

 

その一環として様々な取り組みをしています。

 

 

  • 世界で唯一 自動車メーカーのリサイクル専門研究所を設立
  • ユーザーと再生メーカーが連携し、国内還流リサイクルシステム構築
  • 修理交換バンパー材のリサイクル
  • 自社で解体業者を設立(昭和45年 豊田メタル)
  • 白金類のリサイクル
  • ワイヤーハーネス(W/H)銅のリサイクル
  • 世界初の「ASRマテリアルリサイクル工程」を開発・設置(ダストリサイクル工場)
  • 次世代車のリサイクル(ニッケル水素電池)
  • ニッケル to ニッケルリサイクルシステム(ニッケル電池のリサイクル)
  • 使用済みハイブリッド車用バッテリーをリユース・リビルトした 定置用蓄電システムを開発・販売
  • モーター磁石 リサイクルシステム

 

これだけ多くの取り組みを行っているトヨタは国内はもちろん海外でもリサイクルに関する技術で他社よりも一歩リードしています。

 

これからの時代、車を作る技術はもちろん車を処分する技術が求められる時代になってきています。

東南アジアで廃車リサイクルに参入

トヨタは2018年度までにタイとベトナムに車両解体工場を設置すると発表しています。

 

トヨタの持つノウハウを東南アジアに展開して廃車から資源を回収できる仕組みを広げることです。
タイでは年間数百台を処理できる車両解体工場を始める計画です。
日経工業新聞から引用

 

 

ベトナムでは2018年に廃車に関する法律が施行される予定なのでトヨタはこれに合わせて準備を進めていく予定。

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