自動車の不法投棄の現状と処分にかかる費用
未だに自動車の不法投棄なんてあるの?と疑問を持ちますが、全国の市(134市)を対象に調査を行ったところ現在でも年間約1000件ほどの不法投棄自動車があるそうです。
年間に1000件程の不法投棄自動車をそのまま放っておけば街中不法投棄の自動車になってしまいます。
市で処分する不法投棄自動車はなんと300台以上
全国の市を対象とした調査の結果、平成25年度に市が撤去した不法投棄自動車の台数は335台。
市が支払った撤去費用は262万3千円です。
1台あたり、約7800円と思っていた金額よりもかなり少ない金額でした。
不法投棄費用は高額というイメージがあるので、なぜこんな安い金額になるのか調べてみたら、鉄の値段や自動車のパーツ代が関係していると考えられます。
鉄の値段の高騰や不法投棄自動車のパーツを売却できることで引き取り業者が撤去費用を負担したり有料で自動車を購入する業者が増えたことで1台当たりにかかる撤去費用が少なくなったと考えられます。
自治体が困る不法投棄自動車とは
不法投棄自動車の撤去で困ることは色々あります。
市の調査結果ではこのようなことに困っています。
- 所有者の確認について煩雑で長い期間を必要とする
- 撤去費用がかかる
- 所有者が撤去に応じない
- 撤去困難な場所に自動車がある
- 警察が撤去に協力してくれない場合が多い(犯罪や盗難車は別)
自治体だから市の権限などで一般よりも撤去が簡単と思いきや一般と同じで撤去費用や長い時間を要することなどリスクが同じ部分には驚きました。
せめて、自治体などにはもう少し簡易な手続きで不法投棄自動車を処分できる法律を整備すれば、職員への負担軽減や費用の削減なども実現可能なのですが自治体だけ優遇するのは難しいですね。