5万キロ以上の車の査定額がぐんと落ちる理由

自動車メーター

自動車は10年・10万キロで買い換えるのが一般的と言われています。

 

このあたりから、車にガタがきて、ブレーキやタイミングベルトの交換など、壊れる部分が増えてきます。
交換費用が掛かってしまうので、だったら、新しい車に乗り換えた方が得だ、ということで、10年・10万キロが広まったのかと思います。

 

実際には、10・10万キロを超えても、まだまだ車は走ります。

 

こまめにオイル交換をしていれば、エンジンの痛みも少なくなりますしね。

 

一般的には、この10年・10万キロが車を廃車にする目安なので、車の価値としてはガクっと下がってしまいます。

 

査定額が下がるもう一つのライン5万キロ以上

また、走行距離が5万キロ以上も査定額がぐんと落ちる一つの目安として知られています。

 

その理由として考えられるのは「新車保証が切れる時期だから」が一つの理由として考えられます。
新車は購入すると5年または5万キロ以上までは一定の故障が保証され無償で修理ができます。

 

5年以上経っている、5万キロ以上走っている場合は無償保証が切れてしまっています。
そのこともあり査定額が落ちる一つの要因です。

 

5万キロ・10万キロの車両の価格を調べてみた結果

 

中古車市場の価格を比べてみると、わかりやすいです。

 

トヨタの人気車種・カローラフィールダーで5年で5万キロと10年で10万キロの売値価格になります。

 

年式 走行距離 売値価格
2004年 11.5万km 48.9万円
2004年 11.3万km 46.2万円
2004年 10.4万km 45万円
2004年 10.3万km シルバー 48万円
2004年 13.7万km 58.7万円

 

 

年式 走行距離 売値価格
2009年 4.5万km 119.4万円
2009年 4.9万km 131.5万円
2009年 4.7万km シルバー 100.7万円
2009年 5.0万km シルバー 103.8万円
2009年 4.8万km シルバー 117.6万円

 

 

普通なら、5年・5万キロの売値価格の「半額」が
10年・10万キロの売値価格になるはずですが、

 

10年・10万キロの売値価格は
5年・5万キロ価格の半額以下になってしまいます。

 

それだけ、車を売る側としては、
故障個所が増えてくる、
10年・10万キロの車を販売することはリスクのあることなのですね。

 

 

ダイハツの軽自動車・タントでも比べてみました。

 

 

年式 走行距離 売値価格
2004年 10.5万km 33万円
2004年 10.7万km シルバー 34万円
2004年 10.4万km シルバー 34万円
2004年 10.5万km シルバー 35万円
2004年 10.8万km シルバー 36万円

 

 

年式 走行距離 売値価格
2009年 4.6万km シルバー 79.8万円
2009年 4.7万km 82.1万円
2009年 4.6万km シルバー 84.3万円
2009年 4.9万km 86万円
2009年 4.4万km 92万円

 

 

軽自動車は乗用車よりも、価格の下げ幅が大きいですね。

 

10年・10万キロの車が33万円で5年・5万キロの車が一番高くて、92万円です。

 

 

やはり、乗用車と違って、エンジンも小さく耐久性も弱いので、
古い年式で走行距離が多い、10年・10万キロの軽自動車の方が値下がり率が大きいです。

 

自動車の売却を考える際には、5年5万キロを一つの目安として、
考えた方が良いと思います。

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