日本のガソリンには高額の税金がかかっている
令和3年8月現在のガソリン価格全国平均147.5円と高止まり傾向となっています。
なぜ日本のガソリン価格は他の国と比べて高いのか?その理由をお話します。
まず、アメリカのガソリン価格は令和3年7月現在の平均値1ガロン(3.78リットル)3.57ドルです。
アメリカのガソリン価格はこちらのサイトから転記しました。
https://www.eia.gov/dnav/pet/pet_pri_gnd_dcus_nus_m.htm
1リットルに変換すると、アメリカでは103.4円です。
$3.57÷3.78=0.94 0.94×110円=103.4円
日本と比べて1ℓあたり44円ほど安いです。
アメリカでガソリンが安いのは、原油産出国のため日本とは違い石油に輸入に頼っていない部分が大きいです。
日本のガソリンが高い理由は税金が沢山上乗せされている
日本のガソリンがアメリカと比べて高いのは、ガソリン税と呼ばれる税金の上乗が大きいことが原因です。
ガソリン税は「揮発油税+地方揮発油税」から構成されています。
揮発油税48.6円、地方揮発油税5.2円 合計53.8円がガソリンの本体価格に上乗せされています。
アメリカでは、ガソリンにかかる税の割合は、約24、4%と日本の50%近くの割合と比べると格段に安くなっています。
ガソリンにかかるのはガソリン税だけではない
日本のガソリンが高い理由はガソリン税だけのせいではなく、他にも石油税と呼ばれる税金もかかっているためです。
石油税は2.8円、消費税はガソリンの本体価格にだけかかるものではなくて、ガソリン税にもかかるため税金の二重取りではないかと問題にもなっています。
ガソリンにかかる税金の問題点・二重課税
日本ではガソリンにかかる税金の割合が大きいことでガソリンの価格が高くなっていることがわかりましたが、上の図を見てわかるようにガソリンを購入するときには消費税もかかっています。
消費税がかかるのは当たり前だし問題ないんじゃないの?と思ってしまいそうですが、問題は税金に対して税金がかかっているところがポイントです。
物を買う際には、そのものに対して消費税がかかるのが普通です。例えば、100円(税抜き)の卵を1パック購入するときの消費税は10円です。卵本体の価格に10%の消費税がかかって、100円の卵だと税込み110円になるのが正しいですよね。
でも、ガソリンを購入する際には、ガソリンの本体価格だけではなく、ガソリン税や石油税にも消費税がかかっています。
これが税金の二重取りと言われていて、常に議論になっている問題点です。